川越大正浪漫人 Romanbito

泰玉スガ人形店 須賀栄治浪漫人泰玉スガ人形店 須賀栄治

川越で人形の店といえば、大正浪漫夢通りにある『泰玉(たいぎょく)スガ人形店』を忘れるわけにはいきません。こちらの若旦那である須賀栄治さんにいろいろとお話を伺ってきました。羽子板、破魔弓の正月飾り、雛人形、五月人形など、日本の伝統を扱う須賀さんの心意気を聞いて下さい。

「一度ご来店いただければ、本当の品、本当の価格が分かります。日本で最高の品物が揃い、なおかつ適正な価格です。他店の7割引きとうたっている価格より当店の定価のほうが安いのは何故でしょうか?土地柄でしょうか、一度ご覧いただければほとんどの方が戻ってきて下さいます。品物の良さを認めていただいて、ご購入いただける方が多いのは非常にうれしいですね。」

須賀さんはこう語りながら真っ直ぐに視線をこちらに投げかけてきました。川越で永年人形を販売してきた『泰玉スガ人形店』の自負がひしひしと伝わってきます。

「私どもは正直に商売をしているだけです。正直にやっても生活できるだけの儲けをちゃんとお客様からいただいています。全国の職人さんとの信頼関係を大切にし、お客様には良い品をどこよりもお安く。おめでたい品ですので、当店からのお祝いとしてさらに勉強させていただきます。」

『泰玉スガ人形店』のお客様は、川越の方が大半だということですが、口コミが広がり遠く他県からご来店されるお客様もいらっしゃるそうで、川越の観光がてらお立ち寄りになる方も多いそうです。

「雛人形や五月人形は、最高の職人や工房からパーツごとに買い入れ、当店で組み上げています。そっくり仕入れて並べているのではありません。父や母、そして私が実際に組み上げます。センスを問われる仕事です。父はオーソドックス、母は色彩重視、私は少し派手でしょうか。お客様が悩んでいる場合は、実際に組み方を変化させて、ご覧いただく場合もあるんですよ。やっぱり、こちらがいいでしょうと・・・。お客様の気持ちになって、いつでも親切な対応を心がけています。」

人形を知り尽くしているからこそできる接客方法。そして、すべては「お客様のために」が基本になっています。いつでも正直さを貫くその姿勢は、潔く気持ちがいい。『泰玉スガ人形店』には、凛とした雰囲気が漂っています。

「あまりご存知ないとは思いますが、川越は羽子板の一大産地なんです。羽子板の面相を描く人が特に多いんです。当店からも多くの職人を輩出しました。浅草の羽子板市が有名ですが、一時は売られていた羽子板の7割近くが川越で作られたものだったといいます。」

皆さん、ご存知でしたか。川越は古いものを大切にしている街ですが、羽子板作りの伝統も受け継がれていたのです。何だかとてもうれしい話ですね。

そう、須賀さんといえば、川越まつりの話をしないわけにはいきません。『泰玉スガ人形店』のある仲町には、二重鉾の四つ車、唐破風の囃子台を持つ堂々とした山車、気品すら漂う羅陵王(らりょうおう)の人形、中台囃子連が奏でる王蔵流(おうぞうりゅう)の囃子で知られる「羅陵王の山車」があります。町内にはまつり好きを自称するたくさんの旦那衆がいますが、須賀さんはこれからを担う若手の一人です。

「今年平成15年は、諸事情により実質上の責任者を任されました。仲町は今年山車を出しませんでしたが、関係各所との話し合いや取りまとめに奔走しました。忙しかったですね。でも、貴重な経験をさせていただいたと思っています。」

350年以上の伝統を誇る川越まつりを維持、発展させていくためには、それだけの努力と苦労があるのだということを須賀さんのお話を伺って知りました。

最後に須賀さんからのメッセージです。

「雛人形、五月人形、羽子板、破魔弓などの節句の品をお求めの場合は、ご来店下されば、きっとご満足いただけると思います。ぜひくらべてみて下さい。心よりご来店をお待ちしています。」

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