川越大正浪漫人 Romanbito

時計・メガネ・宝石 カニヤ 可児昌彦浪漫人時計・メガネ・宝石 カニヤ 可児昌彦

時計・メガネ・宝石・補聴器・コンタクトレンズを取り扱う大正浪漫夢通りの『カニヤ』は、大正元年創業の老舗。小江戸川越で古い暖簾を守りながら、お客様の満足を追求している『カニヤ』の三代目・可児昌彦さんにお話を伺いました。

「この店には、私の祖父が接客した地元のお客様が今も通ってくださっています。祖父の接客が良かったのでしょうか。祖父については、私が生まれた時にはすでに他界していたので、よく知らないんですが、これってすごいことだと思うんです。」

可児さんの言葉に象徴されるように、『カニヤ』は地元密着、丁寧なサービスを心がけるお店です。可児さんはメガネの専門学校を卒業後、眼科医院で検査技師として働き、その後メガネ専門店で修行、そして家業の道へ。日本眼鏡光学士、日本眼鏡技術者協会会員SS級認定眼鏡士、OMA眼科医療助手などの資格を持つメガネの専門家です。研修会や講習会にも積極的に出かけ、メガネ業界の動向に敏感な可児さんは、2001年秋にはプーケットで開催された「アジア・パシフィック・コンベンション」に日本代表の1人として参加。世界中から400名が参加し、眼やメガネの最新技術を学んだといいます。そんな可児さん、スマートで、品のいいメガネをかけています。

「初めてメガネをかけたのが小学3年の時。正直イヤだった。初めてメガネをかけるお客様もそうだと思うんです。物が見づらくなったりする訳で、例えば年を取ったんだなと。でもメガネをかければ、若さが取り戻せる。宝石や時計にもそういう面がありますよね。メガネをかけてしっかり見えるようになれば、イキイキと生活ができるし、若返ることができると思うんです。」

現在、メガネはファッションアイテムとしても認知され、センスも求められる時代になりました。あるお子さんからは、サッカーの中田英寿選手のようなメガネをかけたいというリクエストもあったとか(中田選手がかけているのはサングラスなのですが・・・)。『カニヤ』の三代目、またメガネのプロフェッショナルとして、可児さんの目指すべきところはどこなのでしょうか。

「より快適性を求められたり、お顔を自然に見せたいというお客様、もちろんイメージチェンジを望んでいるお客様にも、ぜひご来店いただきたいと思います。心地よいかけぐあいを感じてほしいですね。新しいものを手に入れるのですから、ワクワクする気持ちをお客様にご提案していきたいと思います。時計や宝石についても同様です。」

そんな可児さんですが、商品の展示会などに出向き、陳列してある商品を見ると、お客様の顔が自然と浮かんでくるそうです。これはお客様との距離が近い証拠・・・。

「この時計はあの人にぴったりだな、このメガネは誰々にかけてほしいな、と浮かんできます。でも、仕入れたとしても勧めにはいったりはしないですよ。商人としては良くないのかもしれませんが、『カニヤ』にそういった文化はないんです。そんなところが、お客様が安心して足を運んでくださる理由なのかもしれないですしね。」

そんな可児さん、最近、思うところがあり「原点に戻ろう」とこれまでの生活スタイルを見直してみたんだそうです。そして、三輪車からバイク、ミニ・クーパーまで乗りこなした乗り物好き、学生時代は山岳部で体育会系、ひとりの時間も大切にしたいという願望、その3つを兼ねる新しいモノはないかと探すことに。そんな時に出会ったのが「自転車」でした。休みの日には、川越から海や山を目指して、走りにいくのだそうです。

「自転車に乗っていると風がいやになりますよ。向かい風はもう。でも、行きが向かい風だったら、帰りは追い風になる。そうすると、どうなるか分かりますか?風と同じ速度で走ることができる。音がしないんです。鳥も横を飛んでるけれど、ゆっくり止まって見えるんです。たぶん、僕は<使い切る>みたいな感覚が好きなんでしょう。ミニ、山登り、自転車、みんなそうですよね。」

お話を伺っている途中に「補聴器が聞こえにくい。」とご老人が来店されました。可児さんは小さな補聴器を手にとると、穴の詰まりを素早く取り除きます。「穴が小さいから、詰ってしまうんですね。これで、もう大丈夫だと思いますよ。」とゆっくり話しかけながら、ご老人の右の耳に補聴器をそっと戻すと、ちゃんと元通り聞こえるように。短い時間の出来事でしたが、その落ち着いた対応には、優しさがあふれていました。きっと可児さんのお店ならあなたの力強い味方になってくれると思います。

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